目次
第1章 がんとともに生きるということ―がん患者一人ひとりの想い
第2章 私が腫瘍内科医になったわけ―治らない病気と向き合うということ
第3章 HBM 人間の人間による人間のための医療―医療は人間の幸せのためにある
第4章 「がん難民」にならない考え方―いつでもそこにある緩和ケア
第5章 情報の波に乗るために―EBMのルールを知り、自分にプラスとなる選択を
第6章 リスクとベネフィット―がん検診の利益と不利益のバランスを考える
第7章 近藤誠さんの主張を考える―不毛な抗がん剤論争を超えて
著者等紹介
高野利実[タカノトシミ]
虎の門病院臨床腫瘍科部長。1972年東京都生まれ。1998年、東京大学医学部卒業。腫瘍内科医を志し、東京大学医学部附属病院内科および放射線科で研修。2000年より東京共済病院呼吸器科、2002年より国立がんセンター中央病院内科レジデント。2005年に東京共済病院に戻り、「腫瘍内科」を開設。2008年、帝京大学医学部附属病院腫瘍内科開設に伴い講師として赴任。2010年、虎の門病院臨床腫瘍科に最年少部長として赴任し、3ヶ所目の「腫瘍内科」を立ち上げた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くりりんワイン漬け
9
癌に関する本は色々あります。特定の癌についての基礎的知識についての本、患者さんそのご家族への食事等の注意事項についての本、人生についての本、補完療法についての本。色々とありますが私が一番しっくりきたのは高野氏のがんとともに共生する考え方を氏の体験をふまえて解説した本書です。線をひいたところたくさんありますが、一文だけ紹介いたします。「抗がん剤治療を受けるために生きているわけではなく、自分らしく生きるために抗がん剤治療を受けているわけですから、・・・副作用やがんの症状を抑えるように工夫するのが私の仕事です。2016/06/01
saboten130
3
学会でお話を聞いて購入、一気読み。抗がん剤治療を受ける方と接する機会が多く悩んでいた事がスッキリしました。人のために頑張ろうと思いました。当たり前のことに気付かしてくださってありがとうございます。2016/09/24
yunico
1
癌になってしまって代替え医療とかセカンドオピニオンとかウロウロオロオロしてたところケアマネの方が貸してくれた。とりあえず、死ぬことは誰しも逃れられないしそれが癌により早まってしまう事はあるのはもう仕方ないとして、最期まで自分らしく生きて、苦しくないよう緩和ケアを利用して、医療はちゃんとあなたをサポートするよって本だった。「ああ、やっぱり死ぬんだなあ」とは思っちゃったけど。しかしここに出てくる患者の方々はこの先生にかかるともう死を恐れていないように見える。2018/06/07
まなまなさん
0
がん患者さんにも、そのご家族にも読んでもらいたい本。抗がん剤は身心ともにボロボロになるイメージ?余命宣告され、もう数カ月しか生きられない?医者はやたらと薬物治療をすすめる?もう治療はやり尽くした?いえいえ。自分の治療は自分で決められるんです。希望を持って。2016/11/11
だひ
0
2.5 HBM 2022/06/18
-
- 和書
- 小説家と夜の境界